『たまこまーけっと』10周年によせて

いつも心に『たまこまーけっと』。京都出町とうさぎ山はいいところ。

 新年を迎えて、この年は確変というべき出来事に出会いそうな、それでいて変わらない日常に身を置くような予感がしている。

 このほど2013年1月より放映されていたテレビアニメ『たまこまーけっと』が10周年を迎えた。10年前を想起していると、まだ私がアニメに精通するより前であった。たまたま新聞のテレビ欄に載っていたアニメを録画していたが、今思い返すと人生を彩る出会いというのは偶然と巡り合わせによる産物であったと言わざるを得ない。

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たまこまーけっと』を10年間視聴して、その回数は30回を境に数えていない。10年を経て『たまこ』の世界はポリシーと化し、そのアニメーションを骨の髄まで観尽くすことが日常となった。

 時間が人を変えるのであり、人は時間をかけて変わるもの。『たまこまーけっと』を通じて、またその後の映画『たまこラブストーリー』で描いてきた人と人との交流である。豆大がひなこさんへ贈った『恋の歌』にあるように、そんなこと言えないけどもち蔵がたまこに愛を伝えたような。たまこに出会って、たまこに恋したのではなく、うさぎ山に恋をして、うさぎ山に囚われてしまったデラのように。なぜなら私も、いつも心に『たまこまーけっと』を持つようになったからだ。

 今年一年、『たまこ』への造詣が更に深まって、たまこへ関わり、たまこに魅せられた人たちが少しでも幸せであることを願う。

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